163 治本於農(チホンヨノウ)務茲稼穡(ムシカショク)
【書き下し】治は農を本とす、これ稼穡(かしょく)に務(つとめ)よ。
【現代語訳】国を治める根本は農業である。種をまき収穫するまでこれに努めることだ。
165 俶載南畝(シュクサイナンポ)我藝黍稷(ガゲイショショク)
【書き下し】載(こと)を南畝(なんぽ)に俶(はじめ)、我れ黍稷(しょしょく)を藝(う)う。
【現代語訳】南に面した日当たりのよい畑で耕作を始めた。きび、あわを植え付けて農業に励んだ。
167 稅熟貢新(ゼイジュクコウシン)勸賞黜陟(カンショウチュッチョク)
【書き下し】稅熟貢新(じゅく)を税(みつ)ぎ新(しん)を貢(みつ)ぎ、勸賞(かんしょう)黜陟(しちっちょく)す。
【現代語訳】穀物を租税として納め新しい五穀を貢ぐのは農民の務め、よく納める者には賞をもって励まし、怠る者には罰を与える。