NHK文化センター神戸
創作教室
本日のお題は『壺中天』こちゅうてん
中国後漢の時代、費長房という市場の役人がいた。あるとき、なにげなく外を見ていた。
すると薬を売る老人が商売を終えると、店先につるしていた壺の中に飛び込んだ。
その様子が毎日つづくので、費長房は老人に仙人の術を教えてくれるように頼み壺の中に入れてもらった。
そこには立派な建物があり、美酒とおいしい料理がずらりと並んでいた。費長房は老人と一緒にそれを飲み食いして、壺から出てきたという故事。
俗世間の中で忙しい生活をしていても、自分だけの世界を持ち、それを深めていくことが大切であるという意味。
趣味を深めるとか、人間性を磨くことである。
