一般細字課題(令和3年12月)

一般細字課題(令和3年12月)

  寒夜        杜秉とへい(南宋)

寒夜客来茶当酒   寒夜客来たりて 茶を酒に当つ
竹爐湯沸火初紅   竹爐 湯は沸きて 火初めて紅なり
尋常一様窓前月   尋常一様 窓前の月
纔有梅花便不同   纔(わず)かに梅花有りて 便(すなは)ち同じからず

[口語訳]
   寒い冬の夜 訪れた客には お茶を酒の代わりに出そう
   竹編みの爐には湯が沸いて 火が赤く燃えたばかり
   窓の外にはいつもの通りのお月様
   でも、梅が少しほころんだから、どこか違って見えるね

カテゴリー: 楷行草三体(七言詩), 美文字へのいざない パーマリンク

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