萬葉集 第一巻 第1番歌

【読み】
籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち この丘に 菜摘(なつ)ます児(こ) 家聞かな 名告(なの)らさね そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて われこそ居(を)れ しきなべて われこそ座(ま)せ われこそは 告(の)らめ 家をも名をも

【意味】
篭持つ、美しい篭を持つ娘さんよ。堀串(ふくし)もね、美しい堀串を持ち、この岡で菜摘みをしている娘さんよ。どこの家の子か聞きたい。教えてくれないか。この大和の国は私こそおしなべて統べ、支配の中心に座っている者だ。だから聞かせてくれないか。娘さんの家も名前も。

掘串:木製の土を掘る平らな板

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